乳酸キャベツで腸をすっきり!
せん切りキャベツに塩と砂糖をまぶし、数日置いて作るその名も「乳酸キャベツ」。ちょっと聞き慣れませんが、大昔から保存食として親しまれてきました。キャベツは、もともと食物繊維やビタミンが豊富な野菜ですが、これを発酵させることで体によい乳酸菌が増え、生のキャベツ以上のパワーがある食品に生まれ変わります。
せん切りキャベツに塩と砂糖をまぶし、数日置いて作るその名も「乳酸キャベツ」。ちょっと聞きなれないネーミングですが、ドイツではザワークラウト、フランスでは「シュークルート」などと呼ばれ、大昔から保存食として親しまれてきました。キャベツは、もともと食物繊維やビタミンが豊富な野菜ですが、これを発酵させることで体によい乳酸菌が増え、生のキャベツ以上のパワーがある食品になるというわけです。
では、乳酸キャベツには具体的にはどんな働きがあるのでしょうか。第一には、ずばり乳酸菌の力。キャベツをはじめ、野菜の表面にはもともと乳酸菌がついていますが、塩をふることでこの微生物が活性化し、グーンとパワーをアップします。乳酸菌は、腸内環境を整えることで知られていますが、乳製品由来の動物性乳酸菌にくらべて、胃酸によるダメージが少ないといわれています。そのため、腸にむだなく届きやすく、免疫力を高める効果が期待できます。
もう一つ注目したいのが、食物繊維です。乳酸菌との相乗効果で腸をスッキリさせ、便秘の予防・解消の強い味方になってくれます。「腸は第二の脳」と呼ばれるほど、腸がスッキリしていると頭の働きもよいといえるでしょう。
もちろん、栄養のことだけではなく、何より乳酸キャベツはおいしいのです!爽やかな酸味は、食事の前菜や箸休めとして毎食食べても飽きません。そのまま食べるほかに、和え物やサラダにしてもとてもおいしいです。低カロリーでボリュームもあるので、食事のはじめの方に食べると糖質のとり過ぎを防ぐこともできます。血糖値が気になる人や、ダイエットしたい人にもおすすめといえますね。
乳酸キャベツを作ってみよう!
では、早速乳酸キャベツを作ってみましょう!作り方も準備もいたって簡単で、用意するのはキャベツ、塩、砂糖と保存用ビニール袋のみ。キャベツはなるべく新鮮なものを使いましょう。
乳酸キャベツ
●材料(作りやすい分量)
キャベツ…1/2個(約500g)
塩…小さじ2
砂糖…小さじ1/3
●作り方
1.キャベツはせん切りにして、保存用ビニール袋に入れる。塩と砂糖も入れてよくまぶし、袋から空気を抜いて口を閉じ、平らにする。
2.700~800gくらいの重しをして、そのまま2~3日置く。
3.すっぱい香りがしてきたり、細かな泡が出てきたらできあがり。保存容器に移して冷蔵庫で保管する。
乳酸キャベツのココナッツコールスロー
●材料(作りやすい分量)
乳酸キャベツ…1カップ
ココナッツオイル…小さじ2
ココナッツファイン…大さじ1
●作り方
乳酸キャベツに、ココナッツオイル、ココナッツファインを入れてよく混ぜる。
乳酸キャベツのサンドイッチ
●材料(1人分)
乳酸キャベツ…1/2カップ
食パン(8枚切り)…2枚
スライスチーズ…1枚
卵…1個
●作り方
食パンにスライスチーズを敷き、乳酸キャベツ、目玉焼きをのせてギュッとはさむ。食べやすく半分に切る。
乳酸キャベツのお揚げ焼き
●材料(1人分)
乳酸キャベツ…1/2カップ
油揚げ…1枚
●作り方
油揚げを横半分に切り、乳酸キャベツを等分に入れて楊枝で留める。
トースターでこんがりするまで3~4分焼く。
手軽に買うならコレ!
ほどよい酸味で食べやすい、オーガニックなザワークラウト。
手摘みで収穫された有機キャベツを、塩、水、乳酸のみで発酵させたビオなザワークラウト。サイドディッシュや肉料理の付け合わせなどに。