大さじ1杯のお酢で、疲れにくくすっきりした体に!
和食における基本的な調味料を、「さしすせそ」と表します。さ=砂糖、し=塩、す=酢、せ=しょうゆ、そ=味噌、つまり酢は日本人の食卓に欠かせない調味料の1つといえるでしょう。どの酢にも共通するのは「酢酸」が約4%を占めていることです。酢酸とは酢独特の香りや酸っぱさのもとになる成分のことで、私たちが毎日元気に暮らすためのいろいろなパワーを秘めています。
和食の基本調味料
和食における基本的な調味料を、「さしすせそ」と表します。さ=砂糖、し=塩、す=酢、せ=しょうゆ、そ=味噌、つまり酢は日本人の食卓に欠かせない調味料の1つといえるでしょう。
酢は、穀物や果実を原料に造られたお酒を発酵、熟成してできあがります。完成した酢に含まれる成分のうち、約9割を占めるのは、水。それ以外の成分は、酢の種類により微妙に異なりますが、どの酢にも共通するのは「酢酸」が約4%を占めていることです。酢酸とは酢独特の香りや酸っぱさのもとになる成分のことで、私たちが毎日元気に暮らすためのいろいろなパワーを秘めています。
酢酸に秘められた4つのパワー
まず1つめが、酢をとることで食後の血糖値の急上昇を防ぐということ。「ご飯だけ食べた場合」「ご飯と酢をいっしょに食べた場合」だと、後者の方が血糖値の上昇がゆるやかなのがわかります(下表を参照)。
酢と血糖値の関係
理由は酢酸の働きで、食べたものが胃に長くとどまり、小腸での吸収がゆるやかになるのではないかと考えられています。小腸での吸収がゆるやかなら、血糖値の急上昇は防げ、肥満や糖尿病を引き起こす心配が減るといえるでしょう。
また、「疲れるとすっぱいものが欲しくなる…」という経験をしたことがある人は多いと思いますが、酢には、疲労回復効果があります。疲労の原因の1つは、体内のエネルギー源であるグリコーゲンが消費されてしまい、不足しているからと考えられています。
このとき酢を糖分ととることで、酢酸がぶどう糖を効率よくグリコーゲンに変え、その結果元気になるというわけです。疲れたら、はちみつと酢のドリンクでひと休み…なんていうのは理にかなっているといえますね。
もう1つ注目したいのは、酢は、コレステロールを下げるということ。コレステロールは、細胞やホルモンを作る材料になるなど人間が生きていくうえで欠かすことができない存在ですが、多すぎると血液の流れを悪くするなど困りものでもあります。毎日酢を大さじ1とると、血中コレステロールをゆるやかに下げるという実験結果があるように、酢をとり続けることで、おいしくコレステロール対策ができそうです。
酢とコレステロールの関係

血中の総コレステロール値が高い人を対象にした実験。毎日、酢を大さじ1とった人は、とらない人にくらべて血中の総コレステロール値が低下していくことが判明。
実験後の12週目、酢を摂取していた人の総コレステロール値は実験を始めたときより、
約12㎎/dl減っています。
簡単手軽なレシピで、もっとお酢をとろう!
お酢を使った簡単にできるレシピをご紹介します。
サワー大豆
■材料(作りやすい分量)
大豆(乾燥)…1/2カップ
好みの酢…1カップ
■作り方
清潔な瓶などに大豆を入れて酢を注ぐ。
密閉して、1週間ほど置く。
ハニーサワートースト
■材料(1人分)
食パン…1枚
はちみつ・酢・バター…各適量
■作り方
食パンをトーストして、はちみつと酢をたらす。好みでバターを塗る。
おいしいお酢
おいしいおすすめのお酢をご紹介します。
国産有機玄米を使用し、昔ながらのカメ仕込みで造られたお酢。
アミノ酸や有機酸が豊富なコクと深みのあるお酢です。
りんご、ざくろ、トロピカルフルーツなど全部で6本の果物のお酢がセットになった、フルーティなセット。炭酸水で割って飲んだり、カクテルに使ったりと気軽にビネガーライフを始めるのにぴったりです!
ハチミツ入りりんご酢の携帯用パック。
お出かけ中、ミネラルウォーターなどに入れておいしく飲めます!